シフト制により勤務時間が不規則

期間工が行う仕事は、主に組み立てや部品の製造、検査等の簡易的な作業がメインとなっています。ベルトコンベアで部品等が運ばれ、指定された箇所に部品をつける、といった単純作業の繰り返しで1日を過ごします。こういった作業はライン作業と呼ばれ、作業をこなすためのスピードと力がある程度要求されるものの、未経験でも短時間で習得しやすい点が、大きな特徴です。こうした勤務形態が主流となっている期間工は、多くの地域で頻繁に求人が出されているうえ、他業種の非正規社員と比較し、高めの給与水準になっています。

ただし、24時間フル稼働している工場の場合、8時間を目安として、シフト制を採用している会社が大半です。そのため、給与が高い反面、不規則な勤務時間に対応する必要性に迫られます。

同じ会社では3年を超えて働けない

主に軽作業が中心のライン作業を行う期間工ですが、1つの会社で働ける期間が3年未満という制限があります。労働基準法により、3年を超えて勤務させる場合、就労期限を問わない正社員として採用する義務があるためです。ただし、勤務態度が真面目かつ、会社にとってふさわしい人材だと会社が判断しない限り、正社員になれる可能性は低くなります。また、製造業自体が、収益状況や国内外の景気に左右されやすい業界という性質上、状況に応じて雇用調整を行う必要もあります。

従って、希望する期間工全員が、正社員になれるとは限らない上、契約期間満了前に解雇される可能性も高くなるのです。もし、製造職で3年を超えて働きたい場合は、そのまま正社員になるか、または、契約期間満了のタイミングで別の会社を探すかの選択を迫られます。